全ての帯状疱疹になった人ではありませんが、帯状疱疹後神経痛(たいじようほうしんごしんけいつう)といって、高齢者に特に多くみられ、ほとんどの患者さんが50歳以上なのですが、神経痛だけが皮膚症状が治った後でも一般には3カ月以上ほどいつまでも続くことがあります。日常生活にも、毎日痛みが続くので支障をきたすでしょう。いろいろな治療方法が試みられていますが、一般的には、鎮痛薬や抗うつ薬などの内服療法や、レーザー療法、鍼治療、神経ブロックなどが行われています。しかし、1年以上治療が続くといずれの方法にしても、効果はほとんどないといわれています。
東海大学病院皮膚科を中心に、最近では全国的にイオントフォレーシス療法が行われています。副作用もほとんどなく、痛みもない治療方法ですので、安心して高齢者の方でも治療を行えます。また、ほかの治療で効果のなかったケースでも、効果が同じようにあるとされています。帯状疱疹 と水疱瘡や水痘のウイルスとは同じウイルスが原因であります。多くの人が子供の時に、水疱瘡を初感染で経験しています。水疱瘡は、飛沫感染ウイルスであり、咳しぶきなどを体内に吸い込むことによって感染するのです。
水疱瘡がたとえ治ってからも、神経節といって知覚神経の根元に潜伏して、免疫力が大人になって低下した時に神経節から神経を伝って皮膚に出てきます。帯状疱疹とは、水疱瘡が局所で再発した状態であります。片側だけ、すなわち一定の神経が支配する領域に赤い水ぶくれや発疹が帯状に神経にそって症状が現れることから、帯状疱疹と呼ばれてます。特に、胸、おなか、背中などによくみられます。そのほかにも手、足、顔、頭にも出来ますが、一度に2カ所以上の部位にできることはありません。
皮膚症状とともに、もしくは皮膚症状よりも先に痛みは生じますが、皮膚症状が治っても、ごくまれに痛みが残ることがあります。それが、帯状疱疹後神経痛です。痛み方としては、初めに鋭い刺すような痛みがあり、だんだんとほんのわずかな刺激に対しても痛みをピリピリと感じるようになることがあります。痛みも、皮膚症状がなくなるとほとんどがなくなるのですが、痛みがしつこく残ることもあります。こうした痛みを「帯状疱疹後神経痛」といいます。治った痕がときには目立ってしまうこともあり、顔などに出来たときは専門の医師に相談するといいいでしょう。