Top > 神経と帯状疱疹 > 帯状疱疹ヘルペス

帯状疱疹ヘルペス

ギリシャ語で言う「herpes(ヘルペス)」に由来した言葉が帯状疱疹です。varicella-zoster virus、VZV(水痘・帯状疱疹ウィルス)はその名前の通り、子供の頃に水痘といわれる水疱瘡を発症し、歳をとることや、なにかのきっかけが原因で体の抵抗力がウイルスに対して落ちた時に、それまでおとなしくしていたウイルスが活発になって、帯状疱疹の症状が現れます。そのきっかけには加齢、疲労、外傷、精神的ストレス、手術などがあげられます。身体の免疫力が低下してきた場合に再活性化して、痛いぶつぶつが神経に沿ってできて、帯状疱疹を起こすウィルスであります。背中にかけて、大体胸から帯状疱疹が現れるのに最も多く、そのほかには首、顔、頭などにもよくできます。

あまり太もも、腰、手足などにはみられません。知覚神経の支配領域が脊髄神経や脳神経にはあり、発疹がその支配領域に現れたりするので、身体の半分側だけに出来るのが帯状疱疹の特徴であります。帯状疱疹ウイルスが上気道の粘膜から飛沫感染し、水疱瘡が初感染でおきると、脊髄後根神経節や三叉神経節の中にその後に、帯状疱疹ウイルスは潜伏感染するのです。そして、長い期間を経て免疫力がなにかのきっかけによって低下してきたときに、再活性化して帯状疱疹が現れるのです。一般的なのは皮膚に出来る疱疹です。多発性帯状疱疹、汎発性帯状疱疹、Hunt症候群、眼部帯状疱疹などが、特殊な帯状疱疹としては全身に出るものであります。

帯状疱疹の感染においては、VZVといわれる水痘・ヘルペスに由来した帯状疱疹ウィルスは、病変部だけに存在していますので、他人に感染しないものと一般には考えられます。しかし、未だに水疱瘡にかかったことが無い人と接触することで、水疱瘡を起こすことがあります。ですから、水疱瘡をまだやっていない人との接触は十分に注意が必要でしょう。神経を通って帯状疱疹ウィルスが皮膚に出てくるときに、ひどい神経痛のような痛みがあります。神経の分布領域と水痘の現れる範囲が一致し、帯状の配列を体の片側だけでとります。

痛みのあるところの皮膚が発症してから4?5日ほどすると赤くなってきて、その中に小さな水痘の水ぶくれが次々とたくさん出てきます。1?2週間水痘は増えつづけて、若い人の場合では2週間、お年よりの場合でも3週間ほどで治ります。きちんと治療しないと、帯状疱疹ヘルペスの神経痛は帯状疱疹後神経痛になって残ります。

カテゴリー